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戦争の世界史
紀元前2000年〜紀元後2000年の約4000年分の
人類が経験した戦争がまとめられた本です。

500頁に渡って、びっちりと文字が書かれているといっても、
1冊の本では個々の戦の驚嘆に値する戦術を挙げることは不可能なので、
それらについては大分端折られています。
大規模な戦術、兵器や兵站技術革新という観点が主軸となっています。
さらにヨーロッパ中世が一番多く書かれていました。
日本については全然書かれていません。
日露戦争とWW2のことが少し出てくるぐらいです。


どのような革新があったか。
兵の雇用は、傭兵から国の兵隊へ。
兵站は産業となり、馬車、船、汽車と発展。
野砲は鉄砲の登場、後装式鉄砲、リボルバーへの発展や大砲の改良。
戦艦は蒸気戦艦や水雷艇、駆逐艦の登場。
なんかがあり
そして、どこの国がもたらし、その結果どうなったのかが多くの頁が割かれています。

勝利者たちは
新しい技術を駆使し、計画された戦術を採ることで、すばらしい戦果をあげていました。
やはりなにをやるにしても短期的であれ、長期的であれ、計画性は大事ですね。
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ヘロドトスの歴史〈下〉はペルシャ大王クセルクセスのギリシャ遠征が書かれた本です。

クセルクセスはイオニアの反乱でイオニア側に加担したアテナイへ復讐を果たし、
ギリシャ全土をそのまま従えさせようと、ギリシャ遠征軍を起こそうとします。

王の一族の中でも発言力が強い彼の叔父であるアルタバノスはなんとか遠征をやめさせようと、
クセルクセスに諫言しますが、
どう考えてもマルドニオスら遠征賛成派の仕業としか思えない幽霊の脅しに負けて、
結局は賛成に転じることとなります。
こうして総兵力は当時の勘定で500万以上という大遠征がはじまります。
(500万は誇張されて記されたものですが、それでもギリシャ軍を数で圧倒していたそうです。)


ペルシャ陸軍はイオニア(トルコ)からギリシャへとペルシャ軍が渡れるように、
船橋を架けギリシャへと渡り、かの有名なテルモピュライの戦いにて、
スパルタ王ダレイオス率いるギリシャ軍を破り、
水軍もアルテミシオンの海戦にて戦況は五分五分だったものの、
ギリシャ水軍をアルテミシオンから撤退させ、
既にアテナイも都市自体は、市民がほとんどが避難していたのもありますが、
アテナイを占領することに成功します。

しかし、ペルシャ軍の快進撃もそこまで、
サラミスの海戦でアテナイの水軍を主力とするギリシャ水軍に完敗を喫し、
クセルクセスも自信を喪失し、ギリシャから撤退。
後を任されたマルドニオスもプラタイアの戦いにて、スパルタ軍の奮闘により敗死、
主力精鋭部隊の敗れたことによりペルシャ軍は総崩れとなり敗北。
ミュカレの戦いでもギリシャ軍に敗北し、ギリシャからペルシャ軍は一掃されて、
この物語は終わりとなります。

スリーハンドレッドに描かれたテルモピュライで活躍したレオニダスや
テルモピュライから生き延びたアリストデモスのプラタイヤでの戦いっぷりも好きですが、
自分はペルシャ水軍、ハリカルナッソスのアルテミシアが一番印象に残りました。

アルテミシアはマッサゲタイのトミュリスと同じく女王でありながら軍を指揮した女傑で、
クセルクセスにサラミスで戦うことの無謀を説いたり、
軍を指揮しても、サラミス海戦にて奮戦、敗走するに当っても、
女性故にギリシャ側から多額の懸賞金が賭けられていたにも関わらず、
邪魔な味方軍船の土手っ腹に突っ込んで、ギリシャ軍に味方と勘違いさせ、
退路を開くという荒業をやってのけます。
クセルクセスはペルシャへ帰ることを決意し、この後をマルドニオスに任せて良いか助言を求めると、
「勝ったら、クセルクセルの功とし、負けてもマルドニオスのせいにすれば良い」との返答をします。
いや、なんて抜け目がないのでしょう。


のんびり読みましたが、ようやくヘロドトスの歴史上・中・下と読破。
おもしろかった。
たかだが400年前の日本の戦国時代でも、書物に記されていないこと多いにも関わらず、
2500年もの前の物語を記してくれたヘロドトスに感謝します。
次は、ギリシャ繋がりでマケドニアのアレクサンドロス大王東征記でも読もうかな。

ヘロドトスの歴史(中)はヘロドトスが著した歴史の中でも、
ダレイオスがペルシャの大王となった後、各地へ侵略を開始する話が書かれた巻で、
スキタイへの侵攻、イオニア反乱、ギリシャ侵攻の3つの大きな章で構成されてます。

まずスキタイへの侵攻。
スキタイはペルシャ軍との間に圧倒的な戦力差が存在し、
正攻法で戦えば、必ず、負けるということを認識していた。
そこで、スキタイは、自領から財産や食料を持ち去り、逃げ続ける作戦、即ち、
史上初となるしかも大規模な焦土作戦を展開します。
これが見事に功を奏し、スキタイが勝利を収めます。

ペルシャ軍は敗走となりますが、イオニアの僭主ヒスティアイオスがスキタイに脅された際に
機転を利かして退路を残しておいてくれたお陰で、全滅の憂き目をみることはありませんでした。

しかし、その機転のお陰でヒスティアイオスは、希望であったミュルシノスの地ではなく、
ダレイオス王の許に留め置かれてしまいます。
それを不満に思ったヒスティアイオスにより、今度はイオニアの反乱が起こります。

イオニアの反乱は収められてしまうのですが、
今度は、ダレイオスがイオニアに加担したアテナイとエレトリアの征伐が始まり、
しかし、マラトンの戦いでペルシャが敗北、エジプトにも反乱を起こされ、
戦線が拡大されたところで、ダレイオスが逝去。
中巻はここまでとなります。

ヘロドトスの歴史にはちょいちょい各地の民族の話も出てくるのですが、
自分としては、スキタイ地方の「サウロマタイ」という民族の話が面白かったですね。
スキタイがテルモドン河畔の戦いで異民族に勝利するまでは良かったのですが、
捕えて船に載せると、反乱を起こされて、乗員を皆殺しにされます。
そこでようやく、戦っていた女性だったことがわかります。
彼女らはアマゾンという民族でスキタイ語で男殺しの名を持つ女性のみで構成された民族で、
スキタイは彼女らの優れた戦士としての血を入れようと若い男たちを派遣して、
彼女らが国へ帰ろうとする道を追わせます。
アマゾンの戦士たちは帰り道で、略奪を繰り返しますが、
やがて、スキタイ人とメイクラブして、サウロマタイという国をつくったそうです。
そんな世にも奇妙な物語。

あとは「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」とは全く関係のないと思われる
年に一度、狼になっちゃう「ネウロイ」という民族の話なんかもありました。
ヘロドトスは信じてなかったみたいですけどね。
アフタヌーンコミックのヒストリエを読んでる方なら、
耳に覚えがあるでしょう。
ヘロドトス」。

みんな大好きハルパゴスが「ばっかじゃねーの」って
メディア王に対して反乱を起こす物語の原作ですね。

ちなみにヘロドトスっていうのは、物語の題名ではなく著者の名前です。
ヘロドトスが執筆した「歴史」という本を
現代人は「ヘロドトス」という名で呼んでるだけです。

自分が読んだ「歴史(上)」は松平千秋氏訳のもので、上巻には、
始めは敵対するも、2代に渡り、ペルシア王に仕えるクロイソスのお話。
ハルパゴスをメディアから裏切らせ、ペルシア王となるキュロスのお話。
狂人の2代目カンビュセスとエジプトのお話。
最後はダレイオスがペルシア王になるまでのお話。
が収録されてます。

自分が好きなシーンは、
マッサゲタイの王女、トミュリスが、
「マッサゲタイ族の主たる日の神に誓って、血に飽くなきそなたを血に飽かせて進ぜよう。」
とかっこいいセリフを言い放ち、キュロス率いるペルシア軍と戦うシーンと
ダレイオスが「キュロスを除きペルシア人にはゾピュロスの勲功を凌ぐ者はいない。」とまで
褒め称えたゾピュロスの難攻不落のバビロン攻城戦です。
いや、もちろん「バッカじゃねーの」も好きですよ。

あとこの本を読み始めて自分が衝撃を受けたのは
ヘロドトスが「お前は現代人か?」と思われるような思考を持ってたことですね。
このひとは神話だの伝承だの非科学的な話を全然、信じていないんです。
「私はにわかに信じがたいが、好きなものを信じれば良いでしょう。」
みたいな言い回しが本当に多い。

人類って全然進化してないんじゃないかな。
地球は丸いといったピタゴラスやアリストテレス。
民主主義だって紀元前から取り入れてる国だってありました。
現代人だって変な宗教にハマって、信仰によって、おかしな事をいう人がいるのに
彼らは2,500年も前の人間なんですよ?
文明は進歩すれども人間は進化していない。
そう思わせるだけに十分なお話です。

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